箱物着ぐるみ。

箱物着ぐるみと言うと、ロボットのような着ぐるみを思い浮かべます。

随分と古い感じで、今のゆるキャラ着ぐるみとはかなり違ったイメージでしょうか。ただ今でも、使用目的や、精度、内容には違いがありますが、根強く年に1、2体は、制作の機会があります。

箱物の着ぐるみは、どうしても動きがぎこちなくなってしまうところがあったり、チープな簡単な作りのイメージ伴います。

着ぐるみとしての活躍の場も、ゆるキャラ着ぐるみとは少し違った場面になっているようです。ゆるキャラ着ぐるみのような可愛いキャラクターイメージとは違った設定で、テレビ撮影のような、場面イメージのキャラクターが多いように思われます。

 

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箱状の形体ですと、かなり動きが制限されてしまいます。

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着ぐるみを海外へ。

ここ何年かで、着ぐるみを海外へ送ることが何度かありました。

カナダ、オーストラリア、台湾、香港、シンガポールなどです。

大体のものは、FedEX等で送るのですが、先日のものは受託手荷物として持って行くこととなり、サイズ等の条件下で制作しました。

航空会社にもよりますが、JALの場合サイズが3辺の合計が203cm以内でした。

重さが、23kgというのも注意しなければなりません。箱自体の重さがかなりあったりします。(追加料金を払えば大丈夫です)

そのため、折りたたみ式で広げた時に自立するようになっています。

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実際には梱包用のエヤーシートや巾着袋で、更にいっぱいでした。

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着ぐるみの発砲原型の保管と廃棄。

当社では発泡スチロール原型の保管は、原則3カ月となっております。

お客様の依頼があった場合は、半年まで延長します。

リメイクの予定のある場合は、更に延長できます。

1年以上空いてしまった場合は、廃棄となります。リメイク等の予定のある場合は、早めのご相談をお願いします。

発泡スチロール原型の廃棄は、当社にてマスキングテープ等を剥がし、委託業者に依頼しています。

委託業者によれば、細かく粉砕して、再利用しているとのことです。

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マスキングテープやゴミを取ります。
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廃棄業者にお渡しする状態。

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マグロの着ぐるみいろいろ。

これまで作った他のマグロや仲間です。

ゆるキャラと言うよりは、リアル系のものが多いです。

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かぶりものですが、かなり大きいです。 W1mオーバーです。
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動き易くする為に、尾びれが地面につかないように 上げてあります。

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サーマンの着ぐるみです。 エラビレの位置の 顔出しです。

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シャケのかぶりものです。

 

 

マグロ着ぐるみ制作過程。

マグロの着ぐるみの制作過程です。

ウレタンベースの簡易着ぐるみです。

マグロ本体の基本原型に、シルバーの生地を張っていきます。

顔出し着ぐるみなのですが、顔の位置が2パターンあります。

体の側面に顔穴を開ける場合と、下の部分に開ける場合があります。

今回は、下の部分に顔穴があります。

エラやヒレは、後付けです。

目を取り付ける前に、吹き付け塗装で着色します。

塗装完了後、内部(ヘッドギア、肩ベルト、裏メッシュ、ファスナー)の取り付け、仕込みを行います。

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ヒレの下の穴は、手が出る穴です。
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塗装後の状態。

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着ぐるみの目の星。

少女漫画の主人公の目には、星が付きもののです。星型や光型や円、1つのもの、2つ、3つ、4つのもの、大きいもの、小さいもの、いろんなものがあります。

アニメに詳しい人に聞いたところによりますと、キャラクターによって星の形や大きさを使い分けているそうです。また、時代的なブームがあり星の大きさや数で制作時期が特定できるものもあるそうです。

着ぐるみについて言えば、デザインやイラストの時点で決まっていることが多いようです。

当社の制作例からすると、一番多いものは、白い円の星が1つ、2番目は星2つ、3番目は星無し、4番目は色付きの星1つ、5番目が十字の光星、といった順番でしょうか。

確かに 星が入ると可愛くなった気がします。

星の素材としては、カッティングシートや塩ビの切り抜き、塗装、フエルトと言ったものが挙げられます。

着ぐるみにとって目は大切なチャームポイントです。色々な星を試してみるのも楽しいかもしれません。

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星の入らない目。

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星1つ。
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ピンクの星。

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星2つ。

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着ぐるみの陰干し。

少し休眠状態のフロッチくんを 巾着袋から出して陰干ししました。今日は午前中少し雲模様が悪いので、室内の 直射日光が当たらないところで陰干しです。

これからの時期、活躍の機会も増えてくる着ぐるみを、今のうちにしっかりメンテナンスしておきましょう。

*巾着袋から出して陰干しをする。

*ほつれや破損しているところがないかチェックする。

*ブラッシングをかけて、ボアの毛並みを整える。

*殺菌スプレーを吹いておく。

*電動ファンの電池のチェック。

*目の塩ビの曇り止めをサイドかけておく。

最後にもう一度確認して、巾着袋に入れて保管。

 

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着ぐるみ発注時の注意事項。

年度末の追い込みも無事に収めることができ、落ち着いた時期に入ってきました。

ゴールデンウィークには少し厳しいですが、(簡易着ぐるみ、お任せ制作で相談させていただければ大丈夫です。)新規の制作も少し余裕を持って出来ると思われます。

そこで改めて、新規着ぐるみの発注時の準備や参考事項を 上げておきたいと思います。

基本的に、お問い合わせいただければ、最初からご説明しますが、その折に 下記の事項がわかればスムーズにお話も進み、時間の短縮にもなります。

1、着ぐるみの制作目的。希望や期待など。

2、着ぐるみのキャラクター設定。(イラストや、参考資料があれば助かります。)

3、制作期間。具体的な目的時期があれば教えてください。

これ以外にも、着ぐるみの活躍場面の設定や、保管管理、など、ご要望がありましたら、遠慮なく教えてください。簡単なアドバイスから、ラフスケッチ(ラフ図面)お見積もり等、早急に お返答させていただきます。

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よろしくお願いします。

イースター

2017年のイースター。4月16日。

今日がイースターということでしょうか。

復活祭ということで、日本でも少しづつ認知されてきているようです。

クリスマスや、ハロウィンほどではありませんが、いろいろなイベントや企画を耳にするようになりました。

当社も、今のところイースターにちなんだ制作物はありませんが、卵やうさぎをモチーフとした被り物や着ぐるみはいくつか制作しております。

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着ぐるみのメンテナンス。

着ぐるみのメンテナンスについて。

着ぐるみに 快適に長く活躍してもらうためにも、保管とメンテナンスが重要な管理項目です。

1、使用後は、なるべく早く内部の汗や汚れを拭き取ってください。

2、夏場などの暑い折は 汗などをきちんと拭き取った後、しっかりと乾かしてください。

3、表面の汚れは ブラシ窓で軽く叩くよにして落としてください。(ボア生地の汚れは、水気のあるもので吹かないでください。)

4、小さなゴミは、ガムテープなどで 軽く叩くように取ってください。

5、保管は、必ず巾着袋に入れて保管してください。

6、保管前に消臭、殺菌効果のあるスプレー等でスプレーしてから保管すると良いでしょう。

7、湿度の高い梅雨時期は、内部に乾燥剤を入れたり、乾燥機などで時折乾燥させてください。

8、ひどい汚れは、早めにクリーニングに出してください。

9、なるべく同じ人が管理してください。

10、保管は、なるべく箱などに入れ、型崩れの内容にしてください。

これから暖かくなり、着ぐるみの出番も増えていく中、しっかりとメンテナンスをして、気持ちよく着ぐるみたちを活躍させてください。