TVの美術、ミニチュア。

テレビの美術は、セットなどの大きいものは 大道具さんに、当社は小道具専門に制作しています。小道具と言っても2m近い人形や造作ものも制作しない訳ではありません。又逆に指先に乗ってしまいそうな ミニチュアも制作しています。精度は、製品の使用内容にもよりますが、時間との勝負となります。リアルなもの、可愛いもの、ウマへタなものいろいろと ケースバイケースで 制作も素材も時間も変わって来ます。

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最終、22人になります。
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自立が必要でした。
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バラエティーものです。

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着ぐるみの手の取り付け。

着ぐるみの手は、ボディーと一体化しているものと、セパレートのものとがあります。セパレート式にすると、長さの調整が出来る他、クリーニングもし易くなります。

セパレート型でも手が、インナーと一体化しているものは そのままボディーの下に着ればOKです。

脇下まで手があるものは、左右の手をゴムベルトなどで繋いだりして ヅリ落ちるのを防ぎます。

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黒いシャツの袖に縫い付けてあります。
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バンドクリップで固定。
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マジックテープで固定。

肘より先のものは、マジックテープなどで固定します。

 

発泡スチロールの製品

発泡スチロールの製品整形は、素材としてとても整形し易く、重さも軽いメリットがあります。デメリットとしては、素材が壊れ易く 細密な加工にはむきません。他にもいろいろな特徴はありますが、大まかな加工製品で、ある程度大きさがあるもの(素材が軽くて 低コスト)わりと大きな作りものに適していると言えます。

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寒冷紗を 発泡スチロールに貼る場合、貼る部分の形に応じて小さくカットして、貼ります。

ただ 素材として密度が荒いものなどは、表面がざらついたり 損傷し易い為、コーティングする必要があります。通常 表面にラテックスを塗ったりする事が多いのですが、ラテックスゴムの重さも考慮しないと かなりの重さになってしまいます。その為当社では、着ぐるみ等 重さに敏感な作り物の表面コーティングには、寒冷紗を貼っています。手間はかかりますが ラテックスに比べかなり軽量かできます。又、破損時の修復にも対応し易いメリットがあります。

足の固定

今 制作中の足は、お客様のご要望で ショーブーツが仕込まれています。

着ぐるみの足(靴)には、中に操演者の足を固定する サンダルやデッキシューズ、オリジナルのものなど、いろんな形で動き易く、履き易く、耐久性のあるものを 選んでいます。デザイン優先で、あまり大きな足にしてしまいますと、動きが不自由になってしまいます。大きければそれだけ足の固定にも 負荷がかかります。

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動き易いように 軽いウレタン仕様で、中にしっかりしたショートブーツが仕込まれています。
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ブーツの紐をしっかり結んだ後、立ち上げ部分を隠すように 後ろで立ち上げをマジックテープ止めします。

当社では これまでで 操演者が入る足で、最も大きいものは58cmだったと記憶しますが、それも65cmのものを お客様と相談して縮めたように覚えています。足の固定も いつもよりしっかり補強を入れ、重さの点もかなり重くなってしまいました。

 

着ぐるみの手。

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ミトン式の場合、手の甲を押さえるゴムベルトが 付きます。

dsc07824着ぐるみの手には 5本指、4本指、ミトン式など いろいろなバージョンがあります。いずれも中に 操演者の手が入ります。そんな時、操演者の内側の手が 固定されていないと 中で滑ってしまい ものが持てなくなってしまいます。5本指は中にウレタンや綿などを詰めたりして対応します。ミトン式の場合は、手の甲を ゴムベルトなどで押さえて 中で手が滑ってしまわないようにします。

足(靴)のリペアー

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幅、高さ、周り等、採寸をします。
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採寸だけでなく、素材の確認も大切です。 ボア生地などは、毛足の長さやメーカーの特定も大切です。
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採寸も、直線だけでないので なかなか正確なものを出すのは神経を使います。

 本日は、着ぐるみの足(靴)のリペアーです。

原型が残っていれば良いのですが、何も無い状態での、リペアーは、思いの他 神経を使います。

出来れば 現物を送ってもらい、採寸等をして作ります。

返却が 難しい場合は、写真をいろんな角度で撮ってもらい、採寸と素材の確認を 御願いします。

着ぐるみの肉球。

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肉球が滑り止め素材になっています。
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足の肉球です。足はあまり見えないので肉球作りしないのですが、この着ぐるみは、室内で動き回ったり 座ったりするため肉球の要望がありました。
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ぬいぐるみ仕様の肉球です。

動物の手や足には 肉球が重要な要素の場合があります。何も付けない事もありますが、ネコや犬などチャームポイントにもなっているものは、やっぱりあると良いものです。ただどうしても 手の動きの妨げになったりするので、素材や形状には神経を使います。厚みがあったり、滑り止め素材で作ったりします。

指の数もリアルさだけで決めるのではなく、見た目やキャラクターのイメージも大切です。

大きなリボン。

リボンと聞くと 蝶ネクタイくらいの可愛いものを想像しますが、ひとたびイベントや撮影用のものとなると いろいろなものがあります。

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賞品の自動車用です。
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クリスマスの入り口用です。
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着ぐるみ用です。
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CM用です。
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大きなプレゼント箱。リボンを解くと 中から人が飛び出ます。

色や模様も違えば 大きさも違う。着ぐるみに付けるものもあります。大きなディスプレイ用やイベントのプレゼント用、大きくなると そこそこ大変です。サテンの布地だけでも数十メートル使うものもあります。電飾が付いたりスパンコールが付いたりで とても手の込んだものもあります。  

着ぐるみの肩ベルト

着ぐるみのボディーは、頭部が肩乗せの場合は 肩のある仕様、頭部に肩入れの場合は ベルトで肩から吊るタイプが多いようです。

肩から吊る場合は、マジックテープ 又は バックル留めになります。

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肩の背タイプ
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背中ハーネスが付いています。
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バックル調整
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マジックテープ調整
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マジックテープ調整です。

操演者が自分で、高さを調整する場合は、マジックテープ止めの方が便利なようです。ベルト部が長い場合は、横ハーネスベルトを入れるようにしています。     

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バックル調整

ポシェットは着ぐるみのおしゃれアイテム。

着ぐるみには いろいろな付属品がありますが、中でもポシェットは 可愛いオシャレアイテムです。

当社出も これまで幾つかのポシェットを制作して来ましたが、チョットした小物を入れたり、チラシや配布品を入れたりして使う事もあります。

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止め部には、ドングリの飾りが付いています。
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ポシェットの開閉は、操演者が自分で出来るように マジックテープ止めになっています。
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B5のパンフレットが入ります。
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止め部は四葉のクローバーです。
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百合の花のレリーフが可愛いポシェットです。

ポシェットや 鞄、手かごや、ショルダーバッグ、リュックなど いろいろあります。