着ぐるみの足の仕様

靴よりも上の足の仕様について。基本的に靴の部分と その上は、セパレートの仕様が主流です。着付け易さのありますが、メンテナンスの部分でも別々のパーツになっている方が便利です。靴上部分は、ボアパンツのようにパンツと繋がっているものと、膝までのサポータータイプのものがあります。どちらも裾を靴の中に入れ、上部をゴムや紐で下がってこないように固定します。

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ボアパンツ
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ボアパンツで足(靴)部を履いた状態
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ボアサポーター式

又 足がボディーと一体になっている着ぐるみもあります。足の長さにもよりますが、足とボディーが一緒になっていると、足に皺がよったり、ねじれたりするので、別仕様にする事をお勧めします。

靴の素材

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エナメルに塗装
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合皮、色違いに張り替え
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エラメル
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合皮

着ぐるみの靴の素材としましては、先にも書いたように、エナメルや合皮が多く使われます。最近は以前のものより、耐久性も高くなりましたが、厚手の

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雨用に厚手のビニール(こどもの長靴イメージ)

ものを使うと、どうしても縫製時に皺や滑らかさで問題が出ます。ストレッチ系の合皮やビニールレザー等もかなり進化して使い易いものになって来ています。しかし、残念な事に 夏の強い日差しや、雨等で水に濡れたりすると、かなり激しく劣化する事があります。だいたいですが 2年〜3年経つと表面に亀裂が生じたり、べたつきが出ます。ひどい場合は表面の塗装がはげ落ちる場合もあります。対処法ですが こまめに汚れや水気を拭くようにします。表面にワックス等を塗る。ひどい場合は張り替えをお勧めする場合もあります。  

着ぐるみの足(靴)

着ぐるみの足(靴)は、原型を作り熱押しで整形する(頭部と同じ)作り方と靴底以外をウレタンで整形する作り方があります。市販の長靴等を利用する事もあります。

熱押し式の場合、形がしっかりしていて 耐久性があります。当社では写真以外にも様々な靴型がありますが、基本的にオリジナルで制作します。     ウレタン成形の場合、とても軽く 軽快に動きが取れます。

いずれも中にサンダルや、デッキシューズ、オリジナルのシューズを仕込みます。

実際の靴よりもかなり大きく作る事で、現実的で無い存在のキャラクターの存在を主張しています。大きくなるとかなり歩きにくく、慣れるまで少し時間のかかる場合があります。

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靴の発泡原型
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ウレタン成形の原型
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直接履くタイプ

生地も 丈夫で汚れに強いものが多く使われ、エナメル、合皮、ボア生地、ストレッチ素材と多種に渡っています。

着ぐるみの手の仕様。

着ぐるみの手については、いろいろな形があります。基本的には、ミトン式と5本指になります。他にも キャラクターに合わせ、4本指、動物の手、鳥の羽根、など様々です。熊や虎などは爪があったり、ネコや犬など肉球が付いたりします。

又、手の仕様で問題になるのは、小さなものや、紙など薄いものを持つ事が難しい事です。その為には、滑りにくい素材で作ったり、滑り止めを付けたり、親指だけ演者ゆびを出したり、指先を切ってドライビンググローブのようにしたりします。又、内部でも手の甲を押さえる平ベルトを付けたり、詰め物をしたりします。

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指先に滑り止め
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演者の指先が出るタイプ
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肉球が滑り止めのタイプ
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ヒーローものの手袋
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大きなタイプの着ぐるみで、手は入りません。
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ミトンタイプ
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ミトンタイプ
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5本指
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5本指
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ヒーロータイプの5本指

手は その長さにもよりますが、肘までのものは、ゴムを仕込んで肘で止めます。脇の下までのものは、肩吊りにしたり、両腕を平ゴムで繋いだり、シャツの袖に直接付けたりもします。

着ぐるみの生地について。

着ぐるみの制作行程では、大きく分けて 原型の制作と、それに生地を貼る 2行程があります。これから各々の行程の内容を 様々な形で、見て行きたいと思います。

ここでは、生地の素材に付いて説明させて頂きます。着ぐるみの生地は 主にボア生地を使用する場合が 多く見られます。ぬいぐるみの様で 可愛らしく親しみのある素材です。ボアの色は、100色近く用意出来ますが、まだ微妙な色に付いては 難しい部分もあります。毛足は、基本的に3mm、6mm、 10mmです。毛足の長いものもありますが、色が限られてしまいます。    ボア以外のストレッチ系の生地や、靴などには エナメルや合皮などもよく仕様する素材です。

生地は、原型に被せるように覆うやり方と、ボンド等にて貼付けて行く貼り方がよく用いられます。

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ボア生地、等サンプル表
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フエルト、エナメル、等サンプル表

生地は、汚れや傷に強く、耐久性のあるものを用意しています。お客様の観点から最も 着ぐるみが引き立つ素材を 見つけて行けるように考えております。

着ぐるみの目の仕様

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透明塩ビ板
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不透明のカラー塩ビ板

以前にも触れましたが、着ぐるみの目の素材としては、基本的に塩ビ板を目の形に加工したものを使用します。他にもメッシュ素材やアルミパンチ、ガラス玉等いろいろあります。ただ目の部分は、視界を取るのに使われる事が多く、透明素材や、メッシュものが主流です。塩ビは 目の原型を作り 熱をかけ 整形して使用します。黒目の場合、中が暗ければ内側からはかなり透けて見えますが、外からは黒く見えます。色付きの目を表現したいときは、中が暗いとカラー塩ビを使っても ほとんど色は見えません。その為、カラー塩ビの内側に白いメッシュ等を貼り 色を感じれるようにします。それにより かなり色の目の表現が、可能になります。

着ぐるみのメンテナンス+付属品

 着ぐるみは、長く使用する為にもメンテナンスが大切になります。

DSC07672暑い時期には、特に汗対策、梅雨の時期には、カビ対策、それ以外にも

日焼けによるボアの色落ち、汚れ等心配な事がいっぱいです。

 当社では、着ぐるみの仕様書と共にメンテナンスに付いての、アドバイスも

同封しております。

 付属品として、常時お渡ししているもの以外にも、夏には冷却スプレー、

毛玉取り用ブラシでは 毛羽立ってしまいそうな生地には、エチケットブラシ

と言う具合に種々準備しております。有料に成ってしまうものもありますが、

納得いく価格で提供しています。

 

着ぐるみの靴もいろいろ


着ぐるみの靴は、靴の場合、草履の場合、

DSC06555素足の場合 と、いろいろなものが想定されます。

素材もボア生地、合皮、エナメル、ストレッチ生地、

など様々です。基本的に足元で、汚れやすい為

水に強い丈夫なものが好まれます。中の使用も

サンダル式や、デッキシューズ、オリジナルで

DSC06647作る事もあります。当社ではデザインや使用方法、

環境などを、お客様とよく話し合い 決めて行きます。

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