「接着は化学です。」このように話すのは、大手ボンドメーカーの 研究員を退職した後、DIYの講演などを行っている方の言葉です。
着ぐるみの制作にも ボンドは欠かせません。ボンド抜きには、制作は出来ないと言ってもよいでしょう。とても重要な材料です。
当社では、素材によってボンドもいろいろと 使い分けます。ここでは、不慮の事故や損傷による破損に対処する為に 大切なアイテムとして、ボンドの簡単な使用上のコツを説明します。勿論、製品については付着の説明書を 読んで頂くのが一番なのですが、重要なコツだけお話しします。
1、素材の確認。素材によっては、接着出来ないものや、解けてしまう事があります。ボンドには、アセトンやヘキサンなどの溶剤が使われています。発泡スチロールなどの素材は、専門の接着剤(ヘキサン系)のものを使うようにして下さい。
2、ボンドは出来るだけ薄く塗る。接着面をヤスリで傷つけたりして、接着し易くし、必ず 両面にボンドを薄く塗って下さい。厚みがあると、ボンド自体が剥げたり取れたりする要因になります。
3、少し乾かしてから 接着する。乾かす時間はそれぞれの製品で異なりますが、直に合わせると ボンドが固まっていないので接着出来ません。必ず少し乾かしてから接着して下さい。
この3点が正しければ、ほとんどの接着が成功します。
当社では、出来うる限りの修正に 対応していますが、着ぐるみ自体の大きさが大きい為、修正に伴う送料や時間等が大きな問題になってしまいます。接着のチョットしたコツを知っているだけで 簡単に問題解決することもあります。