箱もの着ぐるみ。

昭和のイメージ漂う ロボットの着ぐるみ。箱を組み合わせて刳り貫き中に人が入る。昔のロボットのイメージです。着ぐるみを着ていると言うよりは、ロボットそのもののイメージがそこにはありました。

今ではロボットのイメージ自体が変化してしまいました。勿論 今でもロボットのような着ぐるみはあります。それはゆるキャラと言う着ぐるみでは無い雰囲気があります。

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テレビのバラエティーものです。
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イベントPRものです。

又、今では、製作の技術も素材も随分と進化しました。しかし、ロボットのような箱ものは、イメージ以上に製作は簡単ではありません。人間の(操演者)動きを妨げない形状にするには、いろいろな工夫が必要となります。大きさも 人が演じる為にはどうしても必要なボリュームがあります。昔のように段ボール箱を組み合わせただけのものを 無理矢理動かしてしまう、中の操演者が見えてもお構い無し、そんな着ぐるみも何だか良いかもしれません。

着ぐるみのいろんなシッポ。

着ぐるみのシッポは、チャームポイントの一つと言ってもよいでしょう。

丸いもの、細長いもの、垂れたもの、つり上がったもの、いろいろあります。

可愛い反面、可愛いだけにお子様の興味を引いてしまいます。又大きさにもよりますが、動きの妨げになったり、収納でのかさばってしまいます。

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恐竜のようなフロッチくんのシッポです。
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跳ね上がった犬のシッポです。
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シッポの先がクローバーのような葉っぱ型。
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丸い可愛い四歩です。
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シッポの先に飾りのようなものが付いています。
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アライグマのシッポです。 番線でボディーにしっかり固定します。

それでも動物に シッポは欠かせません。注意深くいろいろと考慮して製作するようにしています。(形、長さ、大きさ、位置、向き、材質、)

着ぐるみの製作行程、写真報告。

 着ぐるみの製作行程につきましては、製作依頼の契約の際に工程表をお渡しします。行程内容に付いては (細かな点について前後したりする事がありますが、)その都度写真報告します。最低でも3度。報告内容に不明な点がありましたら、何度でも遠慮なくお申し付け下さい。写真による報告では 伝わりにくい部分がございます。その折はFAXで図面説明をしたり お電話による説明を お許し頂いております。(写真報告では、よくパースの問題や、肌合い、スケールの問題など 伝わりにくい部分があります。)

又、実際に 足を運んで頂けるお客様には、最寄りの駅までお迎えに伺います。これまでも実際に途中でスケール感など、写真だけでは判りにくかった事も、実際の(製作途中の着ぐるみ)着ぐるみを見て頂き、納得 安心されて納品を待たれるお客様もみえました。

着ぐるみの生地の仕様。

 着ぐるみの生地の仕様に付いては、極力お客様の意向に添えるように 努めております。ただ、生地の色の指定以外にも 製作上 難しい場合は、その内容(理由を)御伝えし、意向に添えるような提案をさせていただく事もあります。例えば、生地が厚くて縫製出来ない。(合皮やテント地等)収縮製が無いためシワ等が出来てしまう。(エナメル地等)他にも、ホツレがひどいもの、耐久性の無いもの、色落ちしやすいもの、その時々の状況で対応させて頂きます。

又、キャラクターに沿わなかったりする場合は、具体的な製作例を見て頂き、参考にして頂く事もありました。

着ぐるみは、ゆるきゃらとも呼ばれるように、親しみのある心和むような 微笑ましさが 持ち味です。あまり現実も質感にこだわりすぎるよりも 柔らかな親しみのある材質選びも良いように思われます。

着ぐるみ製作期間

着ぐるみの製作期間は、それぞれ製作会社によってかなり違いがあります。だいたいの製作期間は、2週間〜1ヶ月です。

(当社では、おおむね2週間前後の製作期間を見て頂いております。最終発注時に、日程表をお渡しします。)製作行程の手間や、材料の仕入れ等 どうしても必要な時間と、打ち合わせ、連絡、承認、等のなかなか読めない時間とが有り、どうしても絶対のお返事が難しいのが現実です。

テレビの美術制作のように、しっかりした打ち合わせの後、お任せでの発注の際は、同じ仕様の着ぐるみでも1週間あれば製作可能です。勿論、それは長年の信頼関係に基づくものですが、時間をかけるところには十分検討して頂き、スムーズな製作が出来れば、それほど長期の製作期間を必要としません。短期の制作で雑な仕上がりになる事もありません。又、あまり長期の製作期間になってしまうと うまく噛み合ない場合も出て来ます。

時間的余裕のある発注は、製作側にとって大変ありがたい事ですが、余裕が裏目に出ないよう常に最短、細心の思いで製作しております。

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着ぐるみ製作に際して。

これから、新規の着ぐるみの製作を お考えのみなさまへ。

新しく着ぐるみの製作を お考えの皆様に、準備として次の事をお願いします。製作を依頼する前にチェックしてみて下さい。

1、キャラクター設定。(イメージ、コンセプト)既存のものが無い場合 具体的で無くてかまいません。

2、製作目的。着ぐるみを製作して、どのような場所や状況で、何をさせたいか。(期待する事を 教えて下さい。)

3、どのくらいの期間、頻度の仕様を考えているか。

4、対象とするお客様の設定。

5、製作期間、納期。

6、操演者の設定。

7、予算。

8、維持管理。

何よりも、着ぐるみを製作する思いを、御聞かせ下さい。夢を語るようなものでかまいません。具体的な内容は、その中で決めて行ければと、考えます。

 

着ぐるみの季節。

 朝夕と少し冷え込む季節となって来ました。けれども着ぐるみたちにとっては、とても活動し易い季節と言って良いでしょう。真冬でも、着ぐるみの操演者の方は、汗をかいてしまいます。真夏ですと10〜15分位でかなり辛くなってしまいますが、これからの季節なら20〜30分位頑張れるでしょう。ただ 真冬であっても、頭部の中は酸欠状態になる事もあるので、長時間の操演は 気をつけて下さい。出来れば電動ファンなどで 中の空気を新鮮なものと循環させて下さい。やはり着ぐるみの暖かみのある雰囲気は、夏の炎天下には少々辛いかもしれません。これからの季節なら、着ぐるみたちも どんどん屋外での活躍が期待出来るでしょう。

着ぐるみは 水が嫌い。

着ぐるみは、ボア生地で出来ている場合が多く、雨や汗などの水気は天敵です。ボア以外の生地であっても 弛んだりシミが出来たりしてしまいます。ボア生地の場合、色落ちの原因になったり 毛並みがゴア付いたり 汚れを染み込ませてしまいます。またカビや劣化の原因にもなります。

濡れた際は、素早く拭いてあげて下さい。あまり強く擦らないようにして、叩くように水気を取って下さい。汗などはよく拭き取ってから、除菌スプレーをかけ ドライヤー等で乾かしましょう。

屋外での活動の折は、サポートの方と一緒に行動するようにして アクシデントや雨などの対策も考慮して下さい。

接着時の注意点。

着ぐるみや、小道具など、立体的造作物を制作するにあたって、今や接着剤は大切なアイテムです。以前にも書きましたが、接着は 素材や環境(温度、湿度)接着物の状況や大きさなど その条件により多種、多様のやり方があります。ただ専門的な問題としてで無く、現実的に大切な対応を考えてみます。

一般的な接着の場合、覚えておくべき大切な事に、溶剤の問題があります。塗料に、水性と油性があるように 既売の接着剤の溶剤にも シンナーやアセトンのようなものと、アルコール系やヘキサンのようなものがあります。簡単に言えば、前者は金属やプラスチィックなど簡単に解けてしまわないものに、後者は発泡スチポールなどの素材に使います。勿論、それぞれの内にも、詳細な区別がありますが、一般のホームセンターで接着剤を購入する際はまずはこの点(最近はポリエチレン系の素材が多いのですが、これは専用の接着剤が必要です。)を確認して下さい。

後は、ヘキサンなどの発泡スチロール専用の接着材でも、硬貨する際 熱を持たない訳ではないので、必ず少し乾かして熱を逃がしてから 接着するようにします。慌てて接着(密封)してしまいますと 発泡スチロールなどは、解けてしまう事があります。

又、これからの時期 特に注意するべき単は、発火の事態です。いずれの溶剤も揮発性が高く、火気には 十分な注意が必要です。乾燥がちのこれからの季節は、静電気などわずかな火元で発火する事もあります。注意しましょう。

ハロウィンからクリスマス。

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かなり大きいサイズです。
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カチューシャ仕様で、可愛く斜めに付きます。

ハロウィンが終わると、クリスマス。季節は 次から次へとイベントを 運んできます。ハロウィンは 年々盛んになっているようで、いろんなイベントやメディアで 様々な仮装を見る事が出来ます。どうしても 作り方や 素材に目がいってしまいがちですが、いろいろと楽しいアイディアや、素材を目にすると とても勉強になります。